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vol. 2-3

オンライン相談のメリット

子どもたちのなかには、カウンセリングルームに行くのがそもそも嫌だ、知り合いに見られたくない、知られたくない、行くのが億劫、つらいといった声も多いので、カメラ内蔵の端末やネット環境さえあれば、どこでも相談を受けられるのがオンライン健康相談の大きな強みだと考えています。

 

一方で、対面相談と比べると、服装や持ち物、手遊びなどの視覚的な情報が乏しい場合があります。オンライン相談では、画面上に見える相談者の表情や話される言葉などを丁寧に汲み取りながら聴くことを意識しています。

 

ただし、条件さえそろえば場所が限定されないメリットはとても大きいもの。相談者にとっては、おうち時間を使うこともできますし、放課後、家に戻って自分の部屋でリラックスして話すこともできます。専門家の立場から見ると、部屋の中の置物や整理整頓など学校外の様子がわかるのは、相談者を理解するうえでとても大切な情報になります。

 

これらは相談者と私たち専門家の双方にとって、オンライン相談ならではのメリットといえます。

 

オンラインの特性ともいえるこの“気軽さ”を最大限に生かし、心療内科やカウンセリングを受ける前の入口として活用してもらえると、こころの病に対する偏見も薄れるのではないかと期待しています。

 

オンライン相談はまさに“これから”の段階。どんな些細なことでもいい。ちょっとしたモヤモヤでもいい。気になることがあったら話せる場があるということが安心感につながればいいなと思います。

 

もともと悩みや不安を人に話すことはとても勇気がいることです。一人で抱えこみすぎてしまうと、苦しくとてもつらいと思います。こころやからだの健康で一人で解決が難しそうなときはぜひ、みなさんの身近な、信頼できる大人に相談してみてください。

コミュニケーションのワンポイント

アイメッセージを使いこなそう!

アイメッセージの「アイ」は英語の「I=私」。心理学の世界では「アサーション」と呼ばれ、自分の思いも大切にしながら相手も傷つけないコミュニケーション法です。
例えば「◯◯されると私は悲しいかな」「◯◯してもらえると私は助かるな」のようなお声掛け。言いたいけど言えなくて心の内に溜め込んでしまうのではなく、柔らかく表現することで、互いに尊重し合える関係のまま自分の思いやお願いを伝えるひとつの方法です。

<この記事を書いた人>

Aida Saori
臨床心理士
相田 早織
Aida Saori
略 歴
アメリカ、カリフォルニア州生まれ。4歳で帰国し中学2年まで国内、中学3年から高校卒業までの5年間をアメリカで過ごす。学習院大学文学部心理学科を卒業後、日本女子大学大学院人間社会研究科心理学専攻に進学。大学院修了後、児童相談所を経て、私立大学の保健センターに勤務。大学生を対象とした思春期・青年期の臨床に携わる。その後、国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所を経て、現在は教育委員会に所属。スクールカウンセラーとして小学校から中学校までの学校臨床に従事している。
専門分野
思春期・青年期
趣 味
音楽(特にロック系)/映画鑑賞(ゴシックホラー系)/読書(海外SF)
音楽を聞くのも演奏するのも好きで、ピアノを習っていたため、大学の軽音部ではキーボードを担当していました★
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