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vol.17-3

ストレスって何だろう?(3)

「ストレスに気づき、認めるチカラ」

 

私たちの生活と切っても切れないストレス。そんなストレスとうまく付き合っていくために、そのサインに気づくことが大切です。


今日は、自分自身のSOSサインに気づくために、ストレス状態が長く続くとあらわれるこころやからだの変化についてご紹介いたします。


ストレス状態が長く続いたり、許容できる一定量を超えたりすると、こころやからだに影響が出てきます。


例えば、精神面では、何をしても楽しくない、感情の変化が激しい、ふさぎこんで会話が困難になる…、身体面では、寝てもすぐに覚めてしまう、食欲がない、頭痛や腹痛の不調など多岐にわたります。
関連投稿:ストレスって何だろう(1)

 

学校生活でよく見られる児童・思春期のストレスのサインを知っておくと、子どもたちのストレスに気づくきっかけになるかもしれません。

学校に行きたくない
遅刻早退が増える
以前に比べて提出物が遅れがちになる
授業に集中できない
クラスメイトとの活動がつらくなる
保健室を利用する回数が増える
忘れ物が増える…

といった行動もストレスのサインとして挙げられます。


大なり小なり誰もがストレスを抱えながら生きています。しかし、暗い、つらいといったネガティブな気持ちがあるのは悪いことではありません。むしろ、さまざまな出来事を経て感じた思いすべてを抱えて生きていくことは、健康的な状態とも言えます。


ただし、前の自分と比べて「なんか変だな」「いつもと違うな」と思うときは、気づかぬうちにストレスをため込んでいる状態かもしれません。日頃から自分のこころやからだの調子を観察し、振り返ることで、自分のストレスを知ることができます。


自分のストレスに気づき、認めることも大事なチカラとなります。


そのため、スクールカウンセラーとしてストレスをテーマにした研修を行う場合は、児童・生徒が自分自身のストレスを振り返るワークを取り入れます。自分の気持ちを色に例えたり、ストレス度合いを数値化したり。普段の自分を知ることは子どもたちにとっても面白いようで、興味を持ってワークに取り組んでいます。


子どもたちのSOSサインに気づいたら声かけしてみましょう。


「前と違うけど何かあった?」
「どうしたの?」
「心配しているよ」


気づいていることを本人に伝えることが大切です。学校場面では、実際に声かけを行うのは普段から関係性のある近しい先生から行うのが良いでしょう。
とは言え、直接本人に話しづらいときもあるかもしません。そんなときは、信頼できる大人にSOSサインを出している子どものことを「心配している」と相談してもよいかもしれません。


次回は、ストレスの対処方法についてご紹介します。


▼引用・参考▼

厚生労働省「知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス 総合サイト」
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/index.html

心の健康教室 サニタ
https://sanita-mentale.jp/index.html


文部科学省 「学校における心のケア -サインを見逃さないために-」
https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1347830.htm

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小さいころから週刊少年ジャンプの作品に救われてきました。なかでも本作品は最高傑作だと思います。主人公と、主人公を取り巻く人間関係に笑ったり、泣いたり、読者が想像できないようなストーリー展開に、いつもドキドキハラハラ。今は長期休載中なので連載再開を待ちわびています。好きなマンガのアニメシリーズ、ラジオなど、さまざまなメディアミックスを追うのが幼い頃からの私の趣味です。

<この記事を書いた人>

Aida Saori
臨床心理士
相田 早織
Aida Saori
略 歴
アメリカ、カリフォルニア州生まれ。4歳で帰国し中学2年まで国内、中学3年から高校卒業までの5年間をアメリカで過ごす。学習院大学文学部心理学科を卒業後、日本女子大学大学院人間社会研究科心理学専攻に進学。大学院修了後、児童相談所を経て、私立大学の保健センターに勤務。大学生を対象とした思春期・青年期の臨床に携わる。その後、国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所を経て、現在は教育委員会に所属。スクールカウンセラーとして小学校から中学校までの学校臨床に従事している。
専門分野
思春期・青年期
趣 味
音楽(特にロック系)/映画鑑賞(ゴシックホラー系)/読書(海外SF)
音楽を聞くのも演奏するのも好きで、ピアノを習っていたため、大学の軽音部ではキーボードを担当していました★
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