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vol.18-4

悩める児童生徒へのコミュニケーション(本人編)

黒か白かではない、カウンセリング

 

<ケース4:本人編>

社交性があり明るい友人を羨ましいなぁと感じます。自分の気持ちを表現するのが苦手です。どのようにしたらコミュニケーション力を磨くことができるでしょうか?

 

今日のブログは、自分自身に向けたコミュニケーション、人との関わり方についてご紹介いたします。

 

自分の気持ちを表現するのが苦手ながら、人とのコミュニケーションをもっとうまくいくようなりたい、というあなたの頑張りが伝わってきます。コミュニケーションというのは一方通行のものではなく、自分と相手の両方がお互いに、自分の考えや思いといった情報を相手に伝えること、そして相手からの情報を受け取れることが大切となります。

 

社交性があって明るい人=コミュニケーション能力が高い人、というわけではなく、「お互いの考えや気持ちが分かち合える状態にもっていけること」こそが、コミュニケーション能力が高いと言えるかもしれません。

 

話すのが苦手な人は、まずは相手の話をじっくり聞くことから始めてみましょう。

 

聞き上手な人も、もちろんコミュニケーション能力が高い人といえます。相手のお話を遮らず、そして否定せずに。表情や動き(相手と同じテンションや声のトーン、相槌や頷き)をして、「興味を持っているよ」という姿勢が相手に伝わるといいですね。相手に質問をしてみたり、「この人と自分の共通はあるかな?」と考えたりしてみて、相手とこれからどう関わっていけるかと想像するのもいいかもしれません。

 

そして、自分の気持ちや考えを上手に伝えられることも大切です。

 

相手と話していて自分はどんな気持ちになるか、どう思うか…いろいろなことが浮かんでくると思います。ポジティブなことも、ネガティブなことも思っていること、感情のすべてをそのまま相手に伝えてしまったら、関係が悪くなってしまうこともあるかもしれません。自分のなかの「本音」は大事にしつつも、言葉を上手に選んで、相手に自分の思いが伝わるといいですね。

 

自分の考え方も、相手の気持ちや考え方も、どちらも正解はなく、どちらも大切なものです。

 

「〇〇なんだ!」と決めつけず、「そういう考え方もあるんだな」「そういうこともあるか」といった、柔軟な受け止め方も大切です。白か黒じゃない、中間の曖昧なグレーの状態にも留まれることも、自分も相手も大切にできる、大事なチカラとなります。

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私の推し(音楽)

『虎』/ハンバートハンバート

1988年に結成、男女2人組で活動されているアーティスト。懐かしくて温かいメロディーと、飾らない歌詞が魅力的で、ご夫婦でのユニットというのも素敵なポイントです。
楽曲のなかでも、私のオススメは「虎」。思い描く理想に届かないもどかしさや、自分の不甲斐なさに落ち込むこともあります。そんな時にこの曲を聞くと、不思議とストンと腑に落ちて、「まあいいか」と思わせてくれる優しい曲です。

<この記事を書いた人>

Aida Saori
臨床心理士
相田 早織
Aida Saori
略 歴
アメリカ、カリフォルニア州生まれ。4歳で帰国し中学2年まで国内、中学3年から高校卒業までの5年間をアメリカで過ごす。学習院大学文学部心理学科を卒業後、日本女子大学大学院人間社会研究科心理学専攻に進学。大学院修了後、児童相談所を経て、私立大学の保健センターに勤務。大学生を対象とした思春期・青年期の臨床に携わる。その後、国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所を経て、現在は教育委員会に所属。スクールカウンセラーとして小学校から中学校までの学校臨床に従事している。
専門分野
思春期・青年期
趣 味
音楽(特にロック系)/映画鑑賞(ゴシックホラー系)/読書(海外SF)
音楽を聞くのも演奏するのも好きで、ピアノを習っていたため、大学の軽音部ではキーボードを担当していました★
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