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vol. 2-2

誤解や偏見の改善に向けて

心理士として現場で働いていると、やはりまだメンタルヘルスについて根強い偏見があり、こころの病気になってしまったらおしまい…といった雰囲気があるように感じます。

 

子どもたちの精神疾患に関する誤解や偏見の改善を研究されていた先輩のお手伝いをしていた時期がありました。現在所属している教育委員会の活動の一環として「SOSの出し方」があり、そのお手伝いの経験も生かしながら、担当校で子どもたちにメンタルヘルスに関する授業を行っています。学校によって朝活や学活、道徳の授業やお昼休みの時間などを使っての授業です。中学校では不安障害や統合失調症、うつ病など、精神疾患に少し踏み込んだ知識を紹介し、グループワークで生徒同士話し合う時間を設けています。

 

話を聞いた生徒はみな真剣に受け止め、自らこころの病気について話したり、受診した方がいいのかという具体的な相談を持ちかけられたりすることもあります。もっと多くの学校でこうしたメンタルヘルスの理解が深まるような授業や啓発活動が広まると良いなと考えています。

 

またコロナ禍による長期休校から精神的不調を訴える子どもたちが増えたように感じます。心理士仲間からも休校あけから面談の数が増えたという話もよく聞きます。

 

「3カ月の長期休校があけて、それまでどうやって友達と仲良くしていたのかわからなくなった」

 

「休校中は家族と過ごす時間が長くなり、受験にさらに熱心になった親と進路のことで衝突するようになった」

 

「親の喧嘩が多くなりストレスを抱えている」

 

「生活リズムが崩れ体調不良を感じるようになった」

 

相談内容はさまざまですが、子どもたちのこころのケアは周囲のサポートを必要とします。

 

Welcome to talkのオンライン健康相談は包括的なサポートを実現できる点が私にとっても魅力的でした。従来のオンラインカウンセリングでは、個人契約の相談がほとんどですがWelcome to talkは学校が契約者となり導入校のメンタルヘルスケアをサポートするシステム。生徒だけでなく保護者の方や教員の先生方への支援を通じて、私が考えるカウンセラーのあり方“身近な相談相手”に近づけるのではないかと思いWelcome to talkの専門家スタッフに登録しました。

オススメの一冊

『火の鳥』

連作シリーズ漫画・1992年12月発売/著者:手塚治虫/出版社:角川書店
https://www.kadokawa.co.jp/product/199999185101/

初めて読んだのは小学生の頃。戦国、SF、哲学…複雑なテーマが描かれており、一言では表せないほど壮大な世界観に圧倒され、とても衝撃を受けました。人生も描写されてあり「悩み」も人生のひとつと捉えることができます。今でも、人生に迷ったときや節目に読んで勇気もらっています。

<この記事を書いた人>

Aida Saori
臨床心理士
相田 早織
Aida Saori
略 歴
アメリカ、カリフォルニア州生まれ。4歳で帰国し中学2年まで国内、中学3年から高校卒業までの5年間をアメリカで過ごす。学習院大学文学部心理学科を卒業後、日本女子大学大学院人間社会研究科心理学専攻に進学。大学院修了後、児童相談所を経て、私立大学の保健センターに勤務。大学生を対象とした思春期・青年期の臨床に携わる。その後、国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所を経て、現在は教育委員会に所属。スクールカウンセラーとして小学校から中学校までの学校臨床に従事している。
専門分野
思春期・青年期
趣 味
音楽(特にロック系)/映画鑑賞(ゴシックホラー系)/読書(海外SF)
音楽を聞くのも演奏するのも好きで、ピアノを習っていたため、大学の軽音部ではキーボードを担当していました★
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