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こころの専門家リレーメッセージ
教育と医療が連携。
新しい時代のメンタルヘルスケア
児童精神科医・精神科医
武士 清昭
子どもたちのこころの問題に、教育の専門家と医療の専門家が協力することはとても大切です。教育も医療も忙しくてなかなか交われないのですが、その距離をぐっと縮めてくれるのがオンラインの強みと考えます。
共通の課題を違う角度から話せることは重要であり、個人的にもその話し合いが好きです。学校毎に相談内容は異なります。医療のやり方を学校に持ち込むのではなく、どういう学校かを考えながら対応できることを意識しながら相談に応じています。
Welcome to talkオンライン健康相談では、相談後に担当の医師・心理士が報告書を作成し学校にフィードバックします。報告書を通して「1か月は経過観察」「2週間後にカウンセリングを」「医師への外部連携」など次のアクションを提言。具体的な生徒指導に関するアドバイスも盛り込んでいます。
これを読んでいる人のなかには「話してもどうにもならない」と感じている人がいるかもしれません。ただ、1人で考えるより言葉にすると気づきが生まれることがあります。世の中の相談事は与えられた解決策よりも自分で話したことの方が解決につながると言われています。
基本的には悩みは近しい人と話すのが一番かと思いますが、近いがゆえに話しにくいこともあるでしょう。そんなとき、Welcome to talkを使えば、専門家とも近い相手と同じような感覚で相談できます。精神科医というと堅いイメージがあるかと思いますが、私はアニメなどサブカルが好きですし、趣味でバンド活動も行っています。
そんな雑多な話でもいいので気軽に相談してもらえると嬉しいです。
また生徒さんだけでなく、周りの大人たちの理解は子どもたちを支えるうえでとても大切です。実際、導入校の保護者や教職員の方もWelcome to talkを活用されています。今後はさらに積極的に利用していただけると嬉しいです。
武士医師のインタビュー動画はこちら> youtu.be/De7L0L5rhL4
<この記事を書いた人>
社会精神医学
児童精神思春期青年期精神医学