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vol. 1-3

オンライン相談と対面相談の違い

実際にWelcome to talkのオンライン健康相談を始めて感じたのは、学校での対面相談とほとんど変わらないということ。もっと違う体験になると思っていましたが、対面で話す感覚とほぼ同じです。1対1のプライベートな空間なのに、こころに関する専門的な話もできる。時間・場所・費用などの制約をできる限り排除して、お互いに限られた時間でも対応できる点にオンラインの良さを感じています。

 

そもそも精神科医は「目の前にいる人と、自分たちのフィールドで話す」ことが診療上の基本スタイルです。ですから、校医という仕事はあるものの、医師が教育のフィールドに入っていくことはほとんどありません。だからこそ、逆に言うと、「診療」ではなく「相談」という枠組みで行うからこそ、精神科医としての自分の垣根が下がったのかもしれません。普段の診療とは違うことを意識しながらも、診療場面と同様に丁寧に話を聴きながら、話しやすい雰囲気づくりを大切にしています。

 

相談中に気をつけているのは、困っていることや悩みを最初からストレートに聞かないこと。挨拶からはじめ、相談のきっかけや動機をお伺いして、この時間をどう使いたいかを確認します。例えば「自分をもっと知りたい」「対処法を知りたい」など利用者の希望を尊重し、それにスポットを当ててお話を伺います。

 

小中学生の不登校者は全体の3%と言われています。普段の診療も含め、不登校や学校生活への適応というご相談が多い。どうしたら子どもたちが学校に通いやすくなるのか、登校しにくい要因で学校側に変えてもらえるところがあれば相談後の「報告書」を通して提案しています。

 

現在のコロナ禍においては、受験のスタイルが変わり将来を不安に思う受験生がいたり、さらに外出できないことでストレス対処ができなかったり、学校生活に適合するのに時間がかかる新入生が増えています。今の時代ならではのコミュニケーションに関する相談も多い。「空気が読めないと言われる」「仲良くなりたいけど会話が続かない」など。コミュニケーションのコツをアドバイスすることもあります。

コミュニケーションのワンポイント

話せないなら聴くことに徹しよう!
聴き方のテクニック「オウム返し」

[例]
あなた「今日はご飯何にする?」
相手「焼き肉かな」
あなた「焼肉食べたいんだね」

相手が話したことを繰り返すオウム返しは、会話が1往復成立するし、話をちゃんと聴いていることが相手に伝わりやすい。でも何度も繰り返すと、何も考えてないな…となるので、ほどほどに(笑)。

<この記事を書いた人>

Takeshi Kiyoaki
児童精神科医・精神科医
武士 清昭
Takeshi Kiyoaki
略 歴
東京都出身。東邦大学医学部卒業後、同大学医学部精神神経医学講座に入局。2年間の研修医生活を経て大学院入学。大学院にて研究のかたわら、精神病の予防や回復のデイケア、思春期臨床に携わる。その経験から都立高校の専門医派遣事業に関わり、学校保健の実績を積む。以来、一般精神科臨床と同時に、児童精神科医として10年を超える思春期臨床のキャリアを持つ。
専門分野
精神科リハビリテーション
社会精神医学
児童精神思春期青年期精神医学
趣 味
アニメやゲームなどサブカル/バンド活動(ベース担当)
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