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vol.22-4

こころのヘルプサインは生きる力

今起きている辛いことは、あなたが原因で起きていることではありません。どうか、最低3人の大人に相談してください。1人目が聴いてくれなくても、2人目の大人に相談してください。それでダメでも3人目の大人に相談してください。しっかり話を聴いて信頼できる大人が現れるまで諦めないでください。

 

高校時代の入院中、「もう普通に歩けないかもしれない」「授業も遅れちゃう」「将来どうしたらいいの」と不安でいっぱいだった私のそばで、親身に話を聴いてくれた看護師さんがいました。その人との関わりがきっかけで、看護師を志すようになりました。

 

当時、自分の思いを聞いてくれ、不安を理解しヒントをくれる大人がいたことが大きな支えになりました。

 

実は、膝のケガは「立ち仕事の多い看護師には致命傷で向いていない」と医師からも親からも言われていました。それでも看護師になる夢を諦めきれず、いろんな人に支えてもらったり、教えてもらったりしながら、看護師としてのキャリアを積むことができました。人生ダメだと思っても助けてくれる人が現れたり、相談した人から思いがけないヒントをもらえて道がひらけてきたり。

 

これまでの人生経験から、自ら助けを求めることでチャンスが生まれ、さまざまな支援をキャッチしやすくなるような気がしています。

 

Welcome to talk専門家スタッフに参画したのは、そんな悩みや不安を抱える子どもたちが専門家にアクセスしやすい環境が整っているから。精神疾患を未然に防ぐためにも非常に有効な仕組みだと思います。

 

精神科訪問看護の現場では「自宅に誰か来るのが嫌だ」という理由で断られてしまうケースがあります。オンラインなら自宅から気軽にアクセスできますし、健康相談の枠組みの中では診断名がついていなくても、導入校の生徒・学生であれば誰もが相談を受けられます。

 

またカウンセリングの場に出掛けるとなると、13時の予約だったら「11時には身支度して昼食を食べて、お財布や保険証・交通系ICカード持って12時には出かけなくちゃ…」となりますが、オンラインなら移動距離もなく「12:50に顔洗って寝ぐせ直しておくか」くらいでも相談できる気軽さがあります。

 

対面は緊張してしまう人もオンラインなら気軽につながれるメリットがあります。気分の落ち込み等から外出を避けている人も、アクセスしやすいでしょう。


「こんなこと相談していいのかな」と考えず、こころのこと、からだのこと、どんな些細なことでもご相談ください。思わぬ問題が見え隠れしている場合があります。お話しするなかで一緒に整理していきましょう。

 

私自身が高校生の頃に支えてもらったように、こころとからだの専門家としてみなさんの悩みに寄り添っていきたいと考えています。

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私のリラックス法

「推し活」

といっても、好きなマンガを読んだり、好きなアニメを観たり、好きなプロレスを観ることです。それぞれ好きなキャラクターや選手がいるので、活躍ぶりを目にすることで新たなエネルギーをチャージしています。そのほかのリフレッシュ法は、外に出て思い切り息を吸うこと。早朝の新鮮な空気や、季節ごとのにおいを感じて癒されています。

<この記事を書いた人>

Chino Yuriko
公認心理師・看護師
千野 由里子
Chino Yuriko
略 歴
新潟県出身。東邦大学医療短期大学卒業後、東邦大学医学部付属大森病院(現東邦大学医療センター大森病院)に看護師として勤務。総合内科、総合外科、救急外来、産婦人科、整形外科、神経内科、小児科、精神科等で幅広い経験を積む。精神疾患を抱える患者さんの生活をお手伝いしたいという思いから精神科専門の訪問看護ステーションに転職し、児童思春期・青年期を中心に、困りごとの解決をサポート。2021年、公認心理師免許を取得。現在は、医療安全に関するリスクマネジメントや医療従事者のメンタルサポートに携わる。
専門分野
看護
児童思春期・青年期
趣 味
プロレス観戦/アニメ・マンガ/ゲーム

月に1度のプロレス観戦は欠かせません。力と力のぶつかり合いのなかにも心理戦があり、痛みや苦しみを乗り越え、打ち勝つロマンを感じます。アニメ・マンガやゲームは子どものころから大好きで、今も週刊少年ジャンプを購読しています。
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