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vol.14-1

心理の世界へ再入門

自然豊かな島根の地で4人姉妹の長女として生まれ、両親と祖父母と一緒に暮らす大家族のなかで育ちました。


最初のターニングポイントは、高校2年生のとき。

 

そのまま社会経験なく進路を選ぶことに強い疑問を感じ、親に頼み込んで1年間のアメリカ留学をさせてもらいました。当時、文武両道を掲げる進学校でバスケ部に所属。アルバイトは禁止。毎日、膨大な量の宿題が出され、部活から帰宅後は寝るまで勉強する日々。このままレールに乗っていいのか?というふつふつとした感情が湧き上がっていたのを覚えています。偏差値だけでは大学を決められず「もっと違う世界を見たい」という強い思いが海外留学につながりました。


非行や不登校など学校生活に不適応が起こる場合、家族問題のほか学校への反抗があるように思います。振り返ってみると、当時、高校生だった私の決意も、教育システムに対するフラストレーションの反動だったのかもしれません。初めて親元を離れてホームステイ先の家族と暮らし、毎日が新たな価値観との連続でした。自分がどれだけ家族に甘えていたかを痛感し、帰国後は、もともと興味があった家族や人間関係について深く学びたいと思うようになりました。


高校卒業後は、発達臨床心理学を学べる大学に進学。上京して大学寮に入り、研究室では母子関係やジェンダーについて学びました。


大学卒業後、心理士に…と書けるとスムーズなのですが、心理士になるにはまだ未熟だと感じたこと、大学院進学費用が高いことから一般企業に就職。そこから7年間、IT人材派遣会社の営業を担当していました。派遣スタッフの方の希望職種や雇用条件を伺ってマッチングしたり、激務で体調不良が起こると派遣先企業との仲介に入ったり。営業職でしたが、多くの人の悩みや人生観に触れる仕事でした。


その後、結婚・出産を機に退職。育児中に、出身大学の研究室からひきこもりの方をサポートするスタッフをやってみないかと声をかけていただき、心理の世界へ再入門しました。


ご相談者の悩みや背景はさまざまです。一人ひとりの思いを聞かせていただきながら、少しでも困りごとが軽くなる方法を一緒に考えられる点にやりがいを感じています。私自身も、母親として子どものことをスクールカウンセラーの方に相談し、心理的にとても助かった経験があります。仕事は相談に応じる側ですが、場面が変われば相談する側になることも。こうした経験もすべて生かせることが心理士という職業だと思います。

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私のリラックス法

お風呂で読書/就寝BGM

読書をしようと思ってもついスマホやパソコンを触ってしまいますが、お風呂の中だと本に集中でき、こころとからだ、そして頭もスッキリします。また瞑想アプリでBGMを流しながら横になると、リラックスして眠りにつけます。今はゆったりとしたピアノ曲がお気に入り♪

<この記事を書いた人>

Kuboshima Marie
公認心理師
窪島 麻里江
Kuboshima Marie
略 歴
島根県出身。お茶の水女子大学生活科学部(発達臨床学講座) 卒業後、人材派遣会社に勤務。営業職として派遣スタッフの仕事紹介、相談業務に従事。その後、結婚、出産、育児を経て、東京都ひきこもりサポートネットの立ち上げメンバーに加わる。メールや電話、訪問により、ひきこもりでお悩みのご本人やご家族からの相談に応じる。同時に、いのちの電話メール相談のスーパーバイザー職を兼務。現在は、母子相談員として出産・育児相談のほか、思春期相談にも対応している。
専門分野
思春期・青年期
ひきこもり相談
女性相談
趣 味
ヨガ/ボードゲーム/お笑い

週1回のヨガを続けています。ヨガの先生がつくり出す空間はリラックスそのもの。こころとからだのバランスが整います。自宅にボードゲームは200個ほどあり、頭を切り替えたいときにオススメ。お笑いも大好きで同郷のかまいたちファンです。
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