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vol. 8-4

選択肢が広がる、オンライン健康相談

Welcome to talk 専門家スタッフとして関わる前から、オンラインを活用した遠隔医療に携わっていました。オンライン上では、光の加減に依って表情が暗かったり、無表情に見えたりすることがあります。患者さんに話を聞いていることが伝わるよう、身振り手振りを少し大袈裟にするなど工夫しています。また、Welcome to talkのような健康相談の場合は、ある程度の距離を保つことを念頭に置いています。


オンラインは慣れさえすれば、時間の融通が利かせやすく、遠方の利用者さんでも医師や心理士の選択肢の幅が広がるといった大きなメリットがあります。このメリットを最大限に活用して、悩みや不安を抱える方の相談にともなうハードルが少しでも下がることを願っています。


Welcome to talk 導入校の教職員の先生方には、生徒指導や保護者対応についてアドバイスを行っていますが、実際は、学校現場で医療場面に遭遇した際の「考える力」をつけていただけるようなサポートを心がけています。


まずは、生徒のメンタルヘルス課題をどのように解決したいのかをヒアリングし、解決策について教育の専門家である先生方と一緒に考えることを大切にしています。医療的なアドバイスを通じて、教職員間のコミュニケーションが図られたり、共通認識が得られたりする効果もあります。


生徒・保護者・教職員の先生方のどの立場であっても、まずは不安を吐き出す場所として活用してください。


子どもたちが学校に行けなくなってつらいとき、保護者の方が不登校になった子どもへの対応に自信がなくなったときなど、自分がどうしていいのかわからなくなるときがあります。良いのか悪いのかの2択ではなく、「うまくいかないから疲れた」「このやり方は私に向いてないのかな」と、本音を打ち明ける場所として使ってもらいたい。


それに問題を解決するための方法はひとつではありません。模索しながらたどり着いた先が答えです。話すことで問題を整理することが、自分で答えを見つけることにつながります。

 

自ら答えを導くお手伝いをすること、それが私たちこころの専門家が相談に応じる意義だと感じています。


夏休みを迎えた学校教職員の先生方へ。

長期休暇明けは不登校など、子どもたちのメンタルヘルスに注意する時期と言われています。ただ、夏休みは理由ではなくきっかけに過ぎません。普段から日々の行動を見て、本人も気づいていないような一面に気づいてあげられるような関係性を築けるとよいでしょう。

 

最後に、生徒のみなさんは、夏休み中に「規則正しい生活」「おうちのお手伝い」「今年の夏しかできないこと」を行ってみてください。通学時と同じリズムで夏休みを過ごすことで身体への負担も少なくなります。ぜひ規則正しい生活をこころがけてみてください。

私のリラックス法

手紙/お菓子づくり/料理

日頃、メールやLINEでやり取りしている友人でも、時々、手紙で近況報告をしています。すぐに連絡が取れる時代だからこそ、“タイムラグのある話題”は楽しいもの。はがき、便箋、封筒やペンなど季節や気持ちに合わせて選んで書くのは手間のかかる作業ですが、受け取った相手の顔を想像するとワクワクします。

<この記事を書いた人>

Abe Nao
精神科医
阿部 尚
Abe Nao
略 歴
京都府出身。関西医科大学卒業後、同大学精神神経科に入局。大学病院や精神科専門病院で、子どもから成人、高齢者まで幅広い層を対象に臨床経験を積む。専門病院では地域医療にも携わり、訪問診療を通じて退院患者の地域での生活をサポート。その傍ら、保健所の嘱託医や大学の学校医として、引きこもりや不登校の支援にあたる。現在、産業医として会社員とその家族のメンタルヘルスケアに従事している。
専門分野
地域医療
双極性障害
産業精神医学(職場のメンタルヘルス)
趣 味
龍笛/料理/旅行
高校生の頃、感覚的に楽しめる笛に魅了されて以来、笛のコレクターです。最近、雅楽で使われる龍笛を習い始めました。
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