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導入校の声
メンタルヘルスケアの見える化
花鶏学苑 学苑長
白間 正基
子どもたちのメンタル面のケアは、スクールソーシャルワーカー、社会福祉士、特別支援教諭の資格を持つ者が日々対応。医学的な見識や対処法が必要な際は、Welcome to talkを活用しています。
Welcome to talkの専門家はすべて心理士や医師のため、医学的なアドバイスが必要だと思われる生徒に関して、病院で診てもらう前に、スタッフが相談したり、生徒本人の話を聞いてもらったりしています。相談後の報告書は、今後の方針を決める際に役立ちます。
特に地方では、医療につながることは物理的なハードルがともないます。精神科の大きな病院に行くには車で片道2時間、常に混んでいて予約も取れず受診まで数か月かかることもよくあること。昨今はコロナ禍で病院に行くこと自体も大変です。困りごとが出たときに、アクセスできる専門家として勧めています。
特に、グレーゾーンの子どもたちの対応は難しく、受け入れまでつながらないことも多々あります。
オンラインだったら子どもたちも気軽に相談しやすいし、自宅からもアクセスができる。子どもたちを孤立させない、外とのつながりを保つことにもつながります。相談できる場所が増えれば、子どもたちや保護者の方の大きな安心になります。
心理テストを行っても検査結果の見方がわからず、その先の支援につながらないことがあります。そうしたテスト結果の見方も相談できるのが助かります。
また学校主体でメンタルヘルスケア対策できる点が魅力です。保護者の方から通院の報告がないと支援が二重になったり、逆に医療機関につなげても通院されていないことも。Welcome to talkの健康相談は、学校管理サイト上で予約状況が把握でき、報告書として次のアクションについてアドバイスがもらえるため、メンタルヘルスケアの見える化につながります。
生徒本人だけでなく保護者の方も利用できることもポイントです。
子どもたちは学校に行けばスクールカウンセラーに相談できますが、親御さんはこころの相談をできる場所がありません。それに不登校の小・中学生は本人自らの相談は少なく、保護者の方からのご相談がほとんど。Welcome to talkのオンライン健康相談は、夜時間帯も利用できるようになったため、お仕事をされる保護者の方もアクセスしやすくなりました。
「体験学習・ワークショップ」
小・中学生向けのプログラミング学習、崎山貝塚での縄文化体験、ものづくり体験など多彩な体験学習を取り入れています。マンガ・アニメーションのワークショップ企画も人気です。<この記事を書いた人>
2016年4月、国際NGOのサポートを受けて開校。「慈愛」「希望」「自由」を校訓として、小学生から高校生までの不登校や引きこもり、集団生活が苦手な子どもたちを支援。オンライン環境を最大限に活用し、岩手県や宮古市、広域通信制高校と連携しながら、児童生徒や保護者からの悩み相談、学習支援、進路サポートなど積極的に取り組んでいる。
https://atori-gakuen.com
生徒一人ひとりと向き合いながら個性を伸ばし、他者をいつくしむ平和と善の心と、豊かな人間性を養う共育をめざします。