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vol. 6-4

「リスク評価」としての活用

子どもたちのメンタルヘルス課題に関しては、今の時代を反映して「ゲーム依存」や「ネット依存」に注目が集まっていますが、不登校がきっかけで始まる「引きこもり」も従来からの大きな問題です。

 

就労せずに社会と触れ合わないままニートとなった患者さんは、子どもの頃に成功体験が少ない、人とのコミュニケーションが苦手という傾向があります。

 

その背景に、発達障害や精神疾患が関わっていることもあればない場合もありますが、大切なのは、病気の有無ではなく、いかに社会のなかで生きていくサポートをしていくかということ。そのサポートには、早期の発見と支援が効果的です。

 

ケースによって長いおつき合いにはなりますが、早期発見・早期支援はうつ病など二次障害の予防につながります。成長過程で自己肯定感が損なわれると、なかなか自分のことを認められず生きづらさを感じてしまう。子どものうちに自尊感情が傷つく体験をいかに減らしていくか。

 

この早期発見・早期支援のシステムとして興味を持ったのが、Welcome to talkのオンライン健康相談でした。オンラインで専門家と学校現場をつなぎ、子どもたちへのサポート体制を充実させていく点に共感を覚えました。長引くコロナ禍で、物理的な移動や対面が以前より難しい時代です。導入校の先生方には、オンラインの手軽さを活用した“機会”を利用してもらえればと思います。

 

大学病院での診療の傍ら、保健所の嘱託医として対面での健康相談もお受けしていますが、専門家からの立場からも、オンライン相談と対面相談に大きな違いを感じていません。加えて、診察室よりも自分のホームから相談できるリラックス感や、1対1のプライベート空間での話しやすさのメリットの方が勝るのではないかと感じています。

 

Welcome to talkでは、“健康相談”の枠組みでのアドバイスのため、診断は行っていませんが、一人ひとりの心身の状態に応じた医学的なアドバイスなどのご相談をお受けすることができます。正しい精神疾患の知識をお伝えすることで「リスク評価」として活用していただくこともあります。

 

ぜひご利用者のみなさんは、率直にお困りごとをお話しください。

 

「医者に言うべきことではない…」「こんなことを話しても…」と思われることでも、そのまま言葉にしていただいた方がわかることがあります。たとえ相談時間のなかで解決はできなくても整理できることがあります。

 

Welcome to talk オンライン健康相談でお待ちしています。

私のリラックス法

お風呂/睡眠/瞑想

電気を消してお風呂に入ったり、(なかなか難しいですが)思う存分睡眠を取れたりするとリラックスできます。瞑想はいろんなやり方がありますが、私は座って目を閉じるだけ。静かなこころとからだを取り戻すことができるのでオススメです。

<この記事を書いた人>

Ikeda Shunichiro
精神科医
池田 俊一郎
Ikeda Shunichiro
略 歴
大阪府出身。自治医科大学医学部卒業後、大阪に戻り、 大阪府立急性期総合医療センターでの初期研修を経て、大阪府立精神医療センターに入局。同センターでは主に精神科救急や依存症の支援に従事。医師としてのキャリアと並行し、大阪大学大学院医学系研究科を卒業。2年間の保健所勤務時は、児童虐待の相談対応にあたる。その後、大阪府立精神医療センターの勤務を経て、2016年、関西医科大学精神神経科学教室に入局。2021年4月より病棟医長となり、現在に至る。精神科臨床のほか、大阪府や教育委員会、学生向けのゲーム依存や薬物依存など依存症啓発セミナー講演も多数行っている。
専門分野
依存症(ネット・薬物・ギャンブル)
精神科救急
統合失調症
コンサルテーション・リエゾン精神医学
定量脳波学
趣 味
ジョギング・マラソン

一人で行える趣味のため、集中かつリラックスできます。いろんな考えごとをしたりしなかったり。週1ペースで5kmを習慣にしています。
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