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vol. 3-2

こころケアはオーダーメイド

普段は成人対象に、主に統合失調症やうつ病、認知症の外来診療や入院診療を対応しています。状況に応じて10代の診察も行っています。


診療のほか、取り組んでいるのは、依然、偏見が根強い精神科医療の普及です。今後の課題は、いかに地域に精神科医療を普及させていくか。具体的にはインスタグラムを通じた情報発信や、市民公開講座で講演を行っています。そして、2021年度より養護学校の校医も務めさせていただくこととなりました。


消化器内科医を経て、改めて思う“こころの専門家”としての仕事のやりがいは、患者さんによって治療法が異なること。もちろんガイドラインに沿った投薬は行いますが、その先のストレスにどのように対処していくかは十人十色。個人個人の対処法が異なります。患者さんと対話をしながら“一緒に”その個の部分を見つけていく。共有し、治療につなげていく。こうした患者さんとのコミュニケーションに精神科医の醍醐味があると感じています。


それぞれの個を見つけて社会に帰すこと。
これが精神科医療の肝だと思います。


そして子どもたちへの診療の際に気をつけているのは、何においても否定しない、自由に話してもらうこと。大人にとっては小さな案件でも、子どもたちにとっては抑うつ傾向のきっかけになるような大きな悩みだったりします。リラックスして話せる環境づくりは、診療においても相談対応においても大前提です。

 

Welcome to talkの「オンライン健康相談」は、このリラックスできるという点で大きな強みがあると思います。

 

場所や時間の制約がないオンラインならではの手軽さ、気軽さ。むしろ、対面よりもオンラインの方が緊張しないのではないでしょうか。診察室ではかしこまってしまう場面でも、オンラインであれば自分の部屋からアクセスもでき、服装もラフでいい。リラックスできて初めて自分の気持ちを話せるのです。

 

精神科や心療内科への受診は、特に思春期の10代の方にとって敷居が高いかもしれません。受診を周囲に知られてしまうのではないかという不安から、自らの気持ちにブレーキをかけてしまうのではないか、そして結果的に手遅れになってしまうのではないかといった懸念がありました。

 

一方、Welcome to talkは誰もが相談できる場です。そこに少しでも力になればと思ったことが、Welcome to talkの専門家スタッフとして携わることになったきっかけでした。

コミュニケーションのワンポイント

まずは相手の話に耳を傾けて。口を挟まず黙って聴こう!

自分のお口はチャックして「それでどうしたの?」と問いかけると、相手が何を言いたいのかという言葉の真意がわかるようになります。
話すことが苦手な相手には、沈黙を怖がらず、次の一言を待ってみましょう。合言葉は「沈黙を怖がらない」。沈黙も立派なひとつの表現です。

<この記事を書いた人>

Ochi Yuta
精神科医・消化器内科医
落 裕太
Ochi Yuta
略 歴
東京都出身。東邦大学医学部卒業。東邦大学医療センター大森病院にて、初期研修医として従事し、同大学消化器内科入局。消化器内科の医師として4年間勤務した後、東邦大学医学部精神神経医学講座に入局。精神科医の道へ。研修医時代から児童思春期のメンタルケアに携わる。2020年5月より、精神科専門医と消化器病専門医のダブルライセンスを持つ医師として久留米ヶ丘病院に着任。2021年4月から養護学校の校医を兼務。
専門分野
統合失調症
うつ病全般
趣 味
ラグビー観戦(学生時代のポジション:プロップ)/ジョギング
中学から大学までずっとラグビーを続けていました。今はもっぱら観戦側。現在のルーティーンは週3回の7kmジョギングです。
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