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導入校の声
報告書の活用法
学校法人 吉田学園
専門学校総合事務局
久保田 康裕
本校は全国の専門学校に先駆け、2020年度にWelcome to talk「オンライン健康相談」サービスを導入しました。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、状況に合わせてオンライン授業に切り替えていた頃。当初は、オンライン上で質問をしづらい学生、授業に遅れてしまう学生が増えるのではないかと懸念していましたが、大きな影響は感じませんでした。
それでも、SNSを活用して個別に質問できる場をつくり、自宅で課題をこなす学生のモチベーションアップに努めるなど、講師それぞれが働きかけを行っていました。
Welcome to talk オンライン健康相談については、常に学生が利用できるよう、学内掲示板を通じて定期的な案内を送っていました。
身軽で手軽なオンライン健康相談のメリットは、学生が気楽に相談できる選択肢が増えること。授業の空き時間に、自宅から、夜の時間帯に、自分のスケジュールに合わせて相談ができます。
また、Welcome to talkの専門家には、カウンセラーである心理士の先生のほか、医師の先生たちがいます。本校は、理学療法士や作業療法士、臨床工学技士、歯科技工士などをはじめ、卒業後は医療現場で働く学生が多く在校しております。オンライン健康相談のなかで、将来や進路に関して、リアルな医療現場の話を聞けることも役立っているようです。
オンライン健康相談後の報告書は、各校の責任者と共有し、学生支援に活かしています。最近では、クラス担任が気になる学生にオンライン健康相談を提案し、相談のお申し込みをする事例も増えてきました。報告書は、クラス担任にとって、日常接する学生についての、専門家からの客観的なアドバイス。学生へのアプローチの参考にしています。
何かしら悩んだときに気軽に相談できる場がないと、悩みはどんどん大きくなってしまいますが、相談文化のない日本では、もともと相談へのハードルが高い。初対面の人と話すのが苦手な学生もいます。相談したい、相談してみようという意思がなければ、寄り付きもしません。
理想は、児童会館や保健室のように、ふらっと気軽に立ち寄り、何度も顔を出すうちに、自然と相談するような居場所。オンライン健康相談は、「自由なコミュニケーションを取る場」として有効だと感じています。
自ら考え、学ぶ、双方向の授業
吉田学園では、高度専門職業人に必要な資質は主体性と考えます。学生と講師の双方向のやりとりや、少人数のグループワークを通して、柔軟な思考や課題に対して前向きに取り組む姿勢を養います。チーム学習と対話を通した合意形成・共通認識を図り、学生の主体性を大切にした授業を展開しています。<この記事を書いた人>
専門学校総合事務局
https://yoshida-g.ac.jp